モーリス・ベジャールによる「ザ・カブキ」は、東京バレエ団の特別公演を収録したDVDです。世界15か国、28都市で絶賛を浴び観客を沸かせてきたということです。歌舞伎や文楽など日本の伝統芸能と西洋的なバレエを融合させることに成功した、極めて稀有な作品だと思います。 たまたま手元に2枚、フライヤーがありますので、おまけにそれもお付けします（写真の通り、手放すつもりもなく保管していたので、少しヨレがあります、あくまでおまけとお考え頂けたらと思います） 隈取り、柝（き）の合図、黒子の巧みな活用、いろはの47文字の幕、すり足で頭の高さを変えずに歩く動きなどなど、ベジャール がいかに日本文化に精通していたかがよく分かります。彼はこの作品で最も表現したかったのは「忠誠心」だと語っています。かなり混みいった筋立てではありますが、この本筋を見失わなければ、日本人の私たち、何とか付いていけるでしょう。 特筆すべきは黛敏郎の音楽で、実に日本的で素晴らしいの一言。ベジャールはもともと日本の古典芸能にも関心を持っており、来日の際には歌舞伎や能楽、文楽等の舞台にも必ず足を運んだのだとか。その彼は、初めて日本の伝統音楽を聴いたときのインパクトを『春の祭典』を聴いたときと同じくらいだった、と表現しているそうです。 また1986年制作の作品であるにもかかわらず、日本の現代の原宿から、ひとふりの日本刀を手にしたことをキッカケに、室町時代にタイムスリップという仕掛けには驚きを隠せません。 こちらは新品で購入したもので、一度人手に渡ったものとはいえ、非常に綺麗な状態だと思います。 また他にもバレエやオペラのdvdを出品しておりますので、あわせてご覧いただけると幸いです。喫煙者、ペット無しです。 どなたかと良い出逢いがありますように。どうぞ宜しくお願い致します。 #ザ・カブキ　#モーリス・ベジャール #東京バレエ団