SOM BERTHIOT社のレンズは、シネレンズの世界では有名で、ANGENIEUXやKinoPtikと並ぶフランス3大メーカーのうちの1つです。1838年創業の光学の世界では老舗のメーカーです。フランス製レンズの設計思想は、日本、ドイツと明らかに違うようで、目の前の光景を正確に写し取るのではなく、光の質や変化、人間の目に近いぼやけ方を描くレンズだと思います。 それはまさに１９世紀後半にフランスで勃興した、印象派の絵画と相通ずるものがあるような気がします。 モネやアルフレッド・シスレーの絵画のように‥‥‥‥ フランス製レンズで撮った映像は、何故かそれらを彷彿とさせてくれます。 そんな絵画的に映るレンズを、フィルムカメラに載せた SAVOY ROYER Ⅱは、レンズボードを外してフィルムをレンズ側から装填する、大変珍しいカメラです。 コレクションカメラなので、スレキズ、カビホコリも殆ど無く綺麗なカメラです。レンズを取り出してM39マウントに、M42ヘリコイドマウントを介して、Nexマウントに仕上げてあります。 ダブルヘリコイド仕様ですので、無限大～30cm位まで近接撮影もできます。 L39ライカマウントなので、ライカにも装着可能ですが、ピント位置がズレます。 レンズは、無限大で最高性能を発揮出来るように設計されていて、レンズのみの合焦は、近接になるほど収差が出やすくなります。マウントアダプターのヘリコイドで、無限大でレンズ全体を移動することで、レンズの性能を最大限にいかせると思います。 レンズの前玉の移動による収差は、フォクトレンダーのユニバーサルヘリアーのように、ボケ具合を調整できるので、独特の描写を生み出せるかと思います。 このレンズの魅力に嵌ったら、フィルムでも撮影して見たくなると思います。モノクロ時代のフィルムカメラですので、モノクロフィルムを入れて撮影もして見てください。 SAVOY ROYER Ⅱ カメラ本体、カメラケースも同梱します。(Sonyのカメラは付きません） 背景にバルブボケが現れ、幻想的に‥‥‥‥ 被写体が滲みを帯て、艶っぽく妖艶に‥‥‥‥ 光の捉え方で、色々な表情を見せてくれるレンズです。 ご検討の程、よろしくお願いいたします。