1994年にスリランカのコロンボで購入した木製の仮面、 ［1］蛇の女神、ナガカニャ(Naga Kanya)面 ［2］18の悪霊を束ねる悪魔、マハコラサンニ(Maha-kola Sanni)面 の2面です。 【スリランカの祭祀・儀礼に用いられる仮面】 ［1］ナガカニャ女神面 ヒンドゥー教と仏教で、知恵と豊作、繁栄や富をもたらす蛇の女神　アジア各地で広く信仰： 　ナガカニャ女神の峻厳な眼差しとわずかに口角を上げたアルカイックスマイルは、超越した存在でありながらもわれわれを慈しむ女神の親愛を感じさせてくれます。 [2]マハコラサンニ悪魔面 手と口に病人・犠牲者をつかみ、18の悪霊・病魔を従えた悪魔　悪魔祓いによって調伏： 　胃痛、頭痛、マラリアや伝染病などを引き起こす18の病魔サンニヤカが、色彩豊かにコミカルに象られています。病魔たちは悪魔堕ちした王子マハコラサンニに率いられていますが、悪魔祓いによって祓われ、退散します。厄除け・魔除けの仮面なのですが、ストーリーがあり、南国らしい明るさに満ちています。 【状態】 両面とも、直射日光を避け風通しの良い室内の壁にかけて飾っていたので、日焼けはありません。経年による変形や欠損も見られず、ぐらつきもありません。状態は良好です。ただ、女神面は、表面が天然染料で彩色されていましたが、退色してしまっています。 【構造】 女神面は一木造りです。 悪魔面は、9体の悪霊面が連なる板状の部材が左右から悪魔に差し込まれて固定されています。この部材と、悪魔が立っているラクシャの角、手に引っ掛けた病人をそれぞれ取り外して梱包する予定です。 【サイズ】 ［1］女神面 　縦幅 21 x 横幅 10.5 x 高さ 6 cm ［2］悪魔面 　縦幅 29 x 横幅 30.5 x 高さ 8 cm