10年前に九州の弓具店で購入した竹弓です。 これまで永野一翠と共に愛用してきましたが、この度手放すことにしました。もう永野重次は生産されていませんので、貴重な竹弓だと思います。 弓力測定日2025年3月14日　気温6° 引き幅95センチ　弓力21.0キロ 矢数600射ほど 最後の写真にあるように、永野重次は、永野一翠と同じ師匠から学んでおり、その作りは非常に似ています。私の経験から特に似ている点は3つあり、1つは弓の軽さと入り木の強さです。 弓は軽いほど射手に負担を少なく引くことができ、また丁寧に乾燥されている弓でなければ実現できません。 2つ目は、入り木の強さは写真では伝わりにくいかもしれませんが、永野一翠同様に強く、矢勢に伸びがあるのがわかります。 3つ目は弦音の美しさです。永野一翠のような甲高く美しい弦音がします。薩摩竹山も使ったことがありましたが、明らかに違いがわかりました。 最後に、この弓は櫨の木が使われており、美しい光沢が特徴的です。特に握りの下部分の光沢は横山黎明を彷彿とさせる美しさです。 10年経っている弓ですが、まだまだ現役で使えます。大切に使っていただける方にお譲りしたいと考えています。 握り皮には牛革を新しく巻きました。握り皮に関しては新品です。 最後まで長文を読んでいただいてありがとうございました。感謝しています。 よろしければご検討ください。 発送は西濃運輸で最寄りの営業所止めで送らせていただきます。最寄りの西濃運輸の営業所でお受け取りいただける方のみご購入ください。