＜DP-1000＞ 1985年発売 ￥69,800 サイズ：440W×313Ｄ×88H 重量：6,0kg ＜特徴＞ 高剛性メカニズム採用・３ビームレーザー方式 16ビット積分型D/Aコンバーター・高精度パーツ使用 電源トランスは３巻線10電源構成により回路間の相互干渉を排除 信号読取り部はインシュレーターでフローティングし、外部振動をシャットアウト ＜状態＞ 特に問題なく作動します。ややデータ読み取りが遅い感じはしますが故障とは違います。外観は細かな傷はありますが目立つものではなく、全体として割と綺麗です。リモコンはありません。１ｍのピンケーブル(FUJI)をお付けします。安いものですがこのプレーヤーの音質にかなり合います。 ＜寸評＞ ケンウッドの他のCDプレーヤーとはかなり違う音質傾向と感じます。力強く透明感のある音質です。ストレートでピュアな音は聴いていて気持ち良いです。細部のニュアンスもよく出ますが、さらりと品よくというのとは違い、割とコントラストが強く立体的な音です。どちらかと言うと生系の音楽（クラシック・ジャズ等）に相性がいいと思います。 また、電源ケーブルの極性の違いによる音質差も良く出ます。純正（ケーブルの白い線がある方をアース側）にすると、力強さの中にやや落ち着いてしっとりした雰囲気がある音質になります。逆にすると、音に派手さが出てきます。やや荒々しくて刺激性があり痛快な音です。ロックやポップスなどこちらで聴いた方がいい場合もあります。 全般的に開発に力の入った良く出来たCDプレーヤーと感じます。当時の698という価格は大変お得だったと言えます。