この本は「町彫り」を代表する金工師による鐔(つば)や目貫(めぬき)小柄(こづか)笄(こうがい)縁頭(ふちがしら)など刀装具の代表的な作品が全て実物大かと思われるほどの大きさでカラー写真で掲載されております。この「町彫り」とは、幕府お抱えの金工師であった後藤家の「家彫り」に対し、市井で活躍した金工師の作品の呼び名です。それはそれはいきいきとした自由闊達なデザインで、味のある大変魅力的なものが多く、世界に誇る作品として近年大変注目されております。 本の装丁も工夫されており、刀など長さのあるものにつきましては、ページが何枚かにわたって開いて見られるように折り込まれており、折を広げると刀の全体が見られるような仕様となっており、圧巻です。(写真をご参照ください。) また、こちらのシリーズは「謹呈」として特別に筆者の直筆で奥付に署名が記されており、かつ朱の筆で手書きされた漢数字で発行番号が記されているもので、限定250部しか製作されなかった貴重な書籍です。故に一冊ずつ違うナンバーが付されております。写真のナンバーは「173」ですが、番号については選べませんので、ご了承ください。できるだけ本を大切に扱いたいため、1冊ごとの写真撮影はしておりませんが、発送する際に必ず検品はいたします。本の大きさはA3.カラー写真248ページ、解説文180ページです。 本は一冊ずつ本と同じ紺布地に金字の題名の書かれた函(はこ)に納められております。 ご検討の程どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m