ドイツDeccaのNLXT2673（１２インチ、モノラル）です。 葡萄色地に金文字「盾」レーベル、フラット重量盤、完全初出。 Musterplatte、非売品。 完全初出の見開ききジャケットはピカピカの新品同様。 盤はＢ面冒頭にごく小さな粒状のプレスミスがあり５回ほどのティックはありますが、あとはほとんど使用感の無いピカピカの新品同様。 当盤としてはこれ以上望むのは至難かと思います。 収録は、Ｊ・Ｓ・バッハ「無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010」。 奏者は、エンリコ・マイナルディ（チェロ）。 1950年1月23日　ロンドン、ウェストハンプステッド・デッカ・スタジオでの録音 説明不要の名盤。 マイナルディ一回目の全集録音企画の一枚。 結局英デッカで全集を完成する事は出来ませんでしたが、４曲は残す事になります。当盤はそれらの最後の録音。 英デッカ完全初出盤の崇高なまでの再生音と比較しても全く遜色ない、むしろ製盤技術では遥かに優れたドイツ盤の見事な音質は特筆に値します。 英デッカ社の卓越したカッティング、独テレフンケン社の最高のプレス技術が結集した、最上のオーディオファイル。 個人的には英盤より好んで聴いております。 もちろん完全初出盤の個体数は圧倒的に英盤より少ない。 テラ・レア盤。