作品名：「落穂拾い」 作家名：ジャン＝フランソワ・ミレー 技法：複製絵画　レプリカ(キャンバスにジークレー印刷） 作者 : ジャン⁼フランソワ・ミレー（1814-1875） 製作年 : 1857年 現在はパリのオルセー美術館が所蔵する、ミレー屈指の名作『落穂拾い』です。 豊かな収穫を背に、貧しい農婦達が、落ちこぼれた麦の穂を掻き集める姿が描かれています。 人物の表情ははっきりと描かれておらず、そうすることによって、人種や国籍に関係なく、見た人が感情移入できるようになっています。 ミレーは必死に落ち穂を拾う貧しい農婦を敢えて手前に置き、人間としての尊厳を讃え、光り輝く存在として描きました。 働く姿こそ人間の原点であり、人間の避けられない運命。働く農民の姿は自分が描くべき原点だと、ミレーは確信していたのかもしれません。 ミレーの作品が訴える、厳しい自然の中でも真摯に働く人間の尊さ。 自然と共に生きる我々日本人の心には、とても強く響く絵画ですね。 また、世界有数の総合電機メーカーである日立グループの中核企業、日立製作所にも「落ち穂拾い」という言葉があります。 落穂とは失敗を指し、拾うとは失敗を隠さずに向き合うこと。人間は失敗を免れ得ません。 大切なのは、失敗をきちんと反省してその原因を明らかにし、その後に役立てられるよう「失敗から経験を拾う」という非常にポジティブ言葉です。 そう考えると、とても縁起の良い絵なのかもしれません。