双宿（そうしゅく）のチョウピラコと名付けられた、ほどの小さな双子の座敷童子人形です。専用の桐箱が付属しており、見た目にも古いものであることがわかります。 この人形は、ある一家から譲り受けたものです。その家では、代々「チョウピラコが宿るもの」として大切にされていました。家の者が困ったときにはふと助けが入り、思いがけない幸運が続くことがあったといいます。そして何よりも、夜になると不思議なことが起きるのだと。その家では、特に夜更けにふわりと飛び回る白いオーブが目撃されることが多かったと語られています。 また、この人形がその家に来てからというもの、不思議とお金に恵まれることが続いたといいます。あるときは、家の者が何気なく購入した古い掛け軸が実は名のある作家のもので、大金で売れたことがありました。また、家業が思いもよらぬ成功を収め、短期間で財を成すこともあったそうです。まるで、この双宿のチョウピラコが金運を引き寄せているかのように。 この人形があった家は、なぜか古い家屋でありながら朽ちることがなく、長い年月を経てもその佇まいを保っていたそうです。そして、この双子の童子が家のどこに置かれていても、家の者たちはなぜか「ここにいる」と感じることができたと言います。まるで、そこに確かに生きているかのように。 今でも、この双宿のチョウピラコが佇む場所には、ひそやかな気配が宿るのかもしれません。 サイズ ・人形15cm