ポリカルポフI-16戦闘機の外板です。 I-16は世界初の実用的な引き込み脚を搭載した、片持式低翼単葉の戦闘機で、当時としては画期的な機体でした。当機は胴体のほとんどが木製であり、こちらの外板は金属かつ点検パネルの跡があることから、左主翼前縁付近の部品と推測しています。 前所有者から伝わった話によると、本品は地上撃破された機体の一部を持ち帰った物と聞いています。 部品を土産に持ちかえる行為は当時横行しており、赤星の部分などは特に人気があったようです。最後に掲載した写真の残骸の様に切り取られた穴だらけになったとか。 本品は爆発によると思われる穴が複数空いているほか、銃弾によると思われる花形に開いた穴も空いています。当時の鮮やかな緑色が残っており、貴重な物となっております。 経緯は不明ですが、裏面に「連邦国家単一企業ロシア郵便ボルゴグラード(当時のスターリングラード)地域支部」のシールが貼られています。 実際に手にとって当時を感じられるロマンを体感していただきたいと思います。 よろしくお願いします。