最初に 貝印 関孫六 15000ST 牛刀 210mm の出品です。去年も出品していますがもう一本出品いたしいます。去年と違う点は新品未使用品でありますが、本体鏡面部に擦れた様な跡があります。角度を変えたり光の当たり具合で確認出来る様な擦れ跡です。気になるようであれば購入をお控え下さい。 こちらプレミアムラインの最上位で関孫六の最高峰でしたが、マスターライン 『要』にその座を譲っています。それでもダマスカス模様を施しほぼ輸出専用となっている『旬』シリーズと同等の実力が有ると思います。ブレードはコンポジット製法といって異素材を接合する技術で作られています。写真を見ていただくと梨地の峰方向と鏡面の刃方向が波型の線で分かれていますが、此処が接合線になっています。コンポジットの利点として、高価な鋼材の使用を抑え高性能な包丁を原価を抑えて求め易い価格で製造できることでしょうか。 鋼材につきましては、VG10と同じ武生特殊鋼材の CoSP（コバルトスペシャル）という高級鋼材を使用、焼入れ硬度はHRC60以上。VG10との大きな違いはタングステン（耐焼戻し性の向上）の添加とコバルト（刃の永切れ性の向上）の添加量（約1.65倍）となっていますので、VG10より硬い仕上がりとなっているのでは無いかと思っています。刃部分は全鋼となっていますので砥ぎ難い反面8:2、7:3等に刃付することも可能です。