サンヨーのラジオは人気は余り無かったのですが、結構良い物を出していたと小生は思います。 ソニー、ナショナルには敵いませんでしたが、巷で良く言われる東芝が3番手だったと言う説には賛成しかねます。3番はサンヨーであるべきです(私見です)。 同社のでラジオの美点は結構造りが良い事、これはナショナルよりは多少落ちるものの、ソニー、東芝よりは良いかと思います。これはソニー、東芝の現存する個体の状態とサンヨーのそれを比較しての実感です。 その中でも、このラシーバはソニーのスカイセンサー5500に似た縦型でスピーカーもの同じ12cm。中身はソニーよりも此方の方が良い部品を使っている様に見えます。 ソニーがBCLに力を入れたのと対照的に、このラシーバでサンヨーはトランシーバー機能に注力します。 当時の他社のモデルが簡単にFMトランスミッター機能をつけたのに対して、このラシーバはトランシーバー専用の周波数帯をつかい、送信出力も本物のトランシーバー並とし、送受信距離は50kmも有って、東京都下から富士山山頂との通話が出来ると言う触れ込みでした。 実際に試した事は有りませんが、高性能である事は確かです。但しその事がこのモデルの販売に寄与したかと言えばそうでは有りませんでした。 何となれば当時の流行はBCLに移って居た為です。 この個体はトランシーバー無し(いま迄10台位はこのモデルを扱いましたが、動作するトランシーバー付きは1台だけでした。8台は子機無し、残り1台は子機破損でした)、電池蓋無し、アンテナ先端欠品でした。 例によってプラ板で電池蓋は自作、アンテナは木ネジで代替して居ます。 問題は表題にもある様にFM受信が弱い事で、他の2バンドの半分位の音量しか出ません。音自体に歪みは無い様なので、残念ではありますが、小生の知見では直しきれません。従い、希少品ではあるもののこの価格です。 電池付です。 ここから爺さんの独り言 良いモデルなのに残念です。 似た形のソニーのスカイセンサー5500も故障か多く、直し難いので、手元に３台も不良品が残ってます。縦型レイアウトというのは故障を誘発し易いのでしょうかね？