TEAC C-3X カセットデッキ修理 動作品

1980年頃TEACより発売された3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキです。当時の定価は¥119,000で、テープ倍速システムやドルビーHXシステムを取り入れた高級機になります。ヘッド等の上下動作にソレノイドを用いており、シンプルな構造で信頼性が高く、独特な操作音がします。 ジャンク品を入手して修理・整備したもので、現在正常に動作しています。 メカ部は、キャプスタンベルト交換、ピンチローラー、アイドラーゴム清掃、各摺動部のグリスアップ、録再ヘッド清掃、スピード調整(標準・倍速)、アジマス調整の整備を行なっています。 電源オン直後の再生音が緩慢だったので、電源基盤の電解コンデンサー全てを音響用のコンデンサーに交換し、ヒートシンクに取り付けられていたトランジスター4ヶを交換しています。 右チャンネルの録音が正常でなかったので、BIAS調整用可変抵抗(ノーマル)、オペアンプ、故障の多いオレンジコンデンサー(ポリプロピレン)を交換し、調整を行なっています。但し、TEACのテストテープを持っていないので、他機器からのテスト信号を録音・再生して調整し、最終的に聴感で微調整しています。サービスマニュアルに準じた調整ではありません。 外観は欠品していたイジェクトボタン、サイドカバーをアルミ材で製作し取付けています。サイドカバーは黒艶消し塗装をしていますが、穴位置を修正しておりイマイチの出来になりました。 その他天板、正面パネル清掃、タッチアップを行なっています。 現時点では修理により正常に作動、録音・再生ができますが、製造後40年程度経っている商品ですのでノークレーム、ノーリターンでお願いします。昔のTEACカセットデッキに興味のある方は年代物の商品であることをご理解の上、ご購入の検討をお願いします。